こんにちは、ハナメガネです。
皆さんはヘルマン・ヘッセという方をご存知でしょうか?私もなんとなく聞いたことがあるというぐらいでしたが、1946年にノーベル文学賞を受賞されたドイツの小説家・詩人です。絵も描かれていたようですが、私はあまり詳しくは知りませんでした。
書店ではよく、有名な人や偉人の名言集などが販売されていることがあります。㈱ディスカバー・トゥエンティワンという会社からもエッセンシャル版と称してニーチェやアインシュタイン、ブッダの名言集ともいえる本を出版されていました。
たまたま出張の移動の際にサクッと読める本を探していたところ、これらの本が目にかかり、私は「ヘッセ 人生の言葉 エッセンシャル版」を購入して読むことにしました。
なぜヘッセを選んだのですか?
ざっと目次に目を通した際に、自分が今まで進んできた人生に何か共通点があるような気がして購入することにしました。なんというか、自分の内面と向き合いながら生きてきたところとか。
本の帯にも「君だけの道を行け。」とか、表紙をめくったところに「どこにいても、きみがどうであろうとも、きみは幸せになれる。」なんて書かれていたら、前回読んだ下記本からのつながりみたいなものも感じてしまいました。
全部で7章・196の言葉やヘッセの作品内に書かれている文章などをまとめられており、2時間もあれば一通り読めてしまう内容です。新幹線や飛行機などの移動にぴったりです。
というわけで、今回は「ヘッセ 人生の言葉 エッセンシャル版」を読んだ私の書評を書いてみたいと思います。
この本を読む前の私。
冒頭にも書きましたが、私はヘルマン・ヘッセの事を全く知りません。名前は聞いたことがあるというぐらいでした。主な作品として、「車輪の下」「デーミアン」「シッダールタ」「ガラス玉演戯」などがあり、ノーベル文学賞を受賞されているすごい人のようです。
しかし、どの作品の名前をきいても全くピンときません。
本はビジネス書や日本の作家さんの小説しか主に読まないので、このあたりは疎いです。
最初はほかに並んでいた「ブッダの言葉」のほうが興味はあったのですが、このヘッセの目次に並んでいる言葉をざっと見た時にこっちに使用と思ったのです。
私は幼少期から友人が極めて少なく、あまり群れることはありませんでした。孤独を感じることも多かったですが、かといって暗かったわけでもなく、非常にマイペースで自分に興味のある事しかやってきませんでした。また、結構自分の内面との対話?も良くしていた記憶もあり、自分で言うのもなんですが内面が繊細で色んなことに悩みながら育ってきたところがあります。ですので、この目次を読んだ際にヘルマン・ヘッセに対して共通点を見いだせたような気がして興味が湧いたわけです。
この本を読んで気づいた点
気づいた点というか、良かった・感慨深い文を3つ紹介したいと思います。しかし、こういう名言集みたいなのは良かったと感じるものが多いので、絞るのは非常に難しいですね。購入してから通勤でも2週ぐらい読んだのですが、こういう名言集ってその時の自分の状況などに関係するような言葉に反応してしまうので、読み方としては時期を開けてふらっと読み直したりするのが良いんでしょうね。
まあ、そんな中でも頑張って3つ挙げてみました。
001 自分自身の道を歩め
いったい、どこを歩いているんだ。そこは他の人の道じゃないか。だから、なんだか歩きにくいだろう。
あなたはあなたの道をあるいていきなさい。そうすれば遠くまで行ける。
「デーミアン」
これはⅠ章「自分自身の道を歩め」の一番最初の言葉です。「デーミアン」というヘッセの作品中の一文のようです。この一文は実はこの本を購入するきっかけとなった文でもあります。目次を読んだあと、この一文を読んで購入を決めました。
この分を読んで私は、「そうだよね。」と思いました。私はもともと人と群れたり同じことはあまりしたくない性格でもありますので、自分がやりたくないことは徹底してやりません。頑固ともいえるのかもしれません。
しかし、この一文は私がヘッセに共感を持てた最初の文章であることは、間違いないと思います。
063 人の一生とは自分自身への道だ
人の一生とは、自分自身への道を独りで歩いていくことだ。
その道の果てには、完全なる自分自身が立っている。しかし、誰もがそこまでたどり着けるわけではない。
「デーミアン」
これは3章の「わがままに生きよ」の中の一文です。
みんな自分が思い描いている自分を目指して進んでいっているんだなと思いました。しかし、その自分自身の姿が夢や目標だとしたら私の場合は明確に描けていません。そういった夢や目標を探すことも、自分自身への道なのかもしれません。
ヘルマン・ヘッセは1962年に亡くなっていますが、彼は完全なる自分自身へたどり着けたのでしょうか?それは彼自身しかわからないことだと思いますが。
私はどうなるんだろう・・・。
184 あなたも人を殺していないか?
たくさんの殺人が横行しています。
たとえば、才能を持った若者を彼らに適していない職業に就かせるのも人殺しです。また、面倒だからといって見て見ぬふりをすることも殺人の片棒をかつぐことです。おかしな法律や制度がまかり通ることを傍観するのも人殺しと同じです。
自分の生活を守るための冷酷さ、軽視や無関心も結局は誰かの可能性を殺しているのです。不安な若い人に対してつれない態度や疑い深い態度を示すこともまた、若い人の将来をひねり殺しにしていることなのです。
「殺すべからず」
これは6章の「考えるのをやめてみよう」の中の一文です。
私の勤めている会社でも若い社員がいます。そういった若い可能性に対して自分もこのような態度をとっていることがあるかもしれません。また、そういう態度をとられていることを見殺しにしていることもあるかもしれません。
となると、私も人を殺してしまっているのかもしれません。
この本を読んで私はこうする
ちょっと紹介した3文が固い感じかもしれませんが、ほかのどの文も紹介したいものばかりですので興味が持てた方は是非読んでみてほしいと思います。
私の場合、「デーミアン」という作品に出てくる文章に共感を得ていることが多いと感じましたので、次は「デーミアン」を読んでみたいと思います。
というか、もう既に購入して読み終えています。
この本のおかげでヘルマン・ヘッセについて興味がでて、彼の作品を読んでみたいという気持ちが生まれました。私と彼との接点の誕生です。ブログもこういう形で共通点や繋がっていけば、ネタにはこまらないかもしれませんね。
ちなみにヘルマン・ヘッセについては、人となりや作品、その影響について下記ホームページでも知ることができますよ。私みたいに興味がある方はご覧ください。
次は「デーミアン」を読んだ感想について記事を書きますね。
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