【書評・感想】「みかづき」 森絵都さんって登場人物ごとの話を書くの巧いですよね。

読書
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ハナメガネです。

 

このブログ初めての読書に関する記事となります。タイトルも何様のつもりだって感じですよねw

 

最近、森絵都(もり えと)さんの「みかづき」という文庫本を購入して読みました。

 

森絵都さんの作品は、「DIVE!!」と「空に舞い上がるブルーシート」しか読んだことがありませんでしたが、どちらも非常に面白く、「空に舞い上がるブルーシート」は私が読んできた短編集の文庫の中で一番面白いと思った作品です。

 

それから森絵都さんに興味を持っていたものの、その後作品を読むことはしばらくありませんでしたが、出張の際に新千歳空港の紀伊国屋書店でふと気になったので購入して読みました。第14回の本屋大賞2位ということもあり、期待してしまいますよね。

 

 

 

 

 

購入して、はい正解。

 

面白い小説って入りの数ページですぐに引き込まれますよね。

 

また、森絵都さんて、登場人物それぞれの話を書かれるの巧いですよね。「DIVE!!」のときもそうでしたが、登場人物それぞれを主観としたお話を書かれるのが上手です。

 

このみかづきは、用務員として子供たちの勉強をみている大島五郎が学習塾を開き、その妻である千明と3人の娘、孫の一郎それぞれの視点で、時代の経過とともに学習塾や教育とのつながりなどについて描く、各人物の成長や葛藤を描いた作品です。

 

どの人物を主観にした話でも、飽きることなく読み進めることができ、ページ数も600ページとボリュームもありますが、3日弱の通勤ですぐ読めてしまうくらい読みやすく、面白い作品でした。

 

私は個人的に孫の一郎をメインに描いた第八章の「新月」が良かったです。当然、それまでの章の話のつながりがあってラストとなるのですが、ラストシーンもぶるっときましたw

心を震わされることは間違いなしだと思います。

 

ドラマ化もされるそうです。

 

ネタバレにならないよう気を付けながら「みかづき」を紹介してみました。

私はこの本を機に、森絵都さんのほかの作品も読んでみたいと思いました。

 

また、2019年1月26日からNHK総合にて、毎週土曜日午後9時からドラマ化されるそうです。(連続5回とあります。)

主演は高橋一生さんと永作博美さんとのことです。

 

 

ドラマを見る前に「みかづき」を読んで、自分が思い描いた登場人物と見比べてみるのはいかがでしょうか?

 

それではまた!!

 


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